そんな中、とある学園が"伝説"を生み出した。
深刻な生徒不足で廃校の危機にあったその学園は、一発逆転を目指し、在校生による『スクールアイドル』を結成。
彼女たちのアイドル活動は大反響を呼び、学園には多くの入学希望者が集まった。
そして見事、廃校の危機を乗り切ることができたのだ。

この成功に触発され、他の学園も我も我もとスクールアイドル部を起ち上げた。
各校のスクールアイドルたちは、学園の知名度アップと校内の活性化を図り、日夜アイドル活動に励んでいる。

"世はまさに、スクールアイドル戦国時代！！"

と、言っても過言ではない。
これはそんな時代の、とある学園のアイドル部に集まった一人の少女と、２人の"少年"の物語――

全ての発端は、クラスメイトの美少女"吉川あかる"から部活見学に誘われたことである。
物静かな彼女が所属していたのは、なんと学園の花形『アイドル部』だったのだ！

もっとも、以前は隆盛を誇っていた百万石学園アイドル部だったが、今や部員はあかるを含めてたったの２人。
何でも、部長の"栗山愛矢"のハードかつクセのあるレッスンについていけず、部員たちが次々と退部してしまったというのだ。
そうとも知らず、のこのこやってきた主人公に、愛矢の眼光が野獣のごとく妖しく輝きロックオン！

「ようこそ、アイドル部に♪」
「……は、はぁぁっ！？」

主人公は無理矢理女装させられ、美少女クールアイドル"はるか"に仕立て上げられてしまった！
女装アイドルなんてやってられるか！　と、一端は拒む主人公。

アイドル部活動、略して"ドルカツ"は楽ではなかった。
厳しいレッスンが続き、その合間に愛矢からセクハラされたり、スキンシップとしてあかるとアヤしい行為を強制されたり……
ドタバタな日々の中、目標である学園祭でのライブを目指し、主人公は次第にアイドル部活動の楽しさに目覚めていく。

そんな中、新たな試練が主人公を襲う――

「だって、ボク……男だから」
「は、はぁぁ……っ！？」

ずっと美少女だと思っていたあかるの、まさかの告白！！

アイドルユニット"Ｑてぃくル"の運命はいかに――？